CLARITY法は、全米黒人警察幹部組織(NOBLE)から支持を受けたことで、米国で新たな政治的勢いを得ました。同団体の立場表明は、暗号資産の規制をめぐる議論に重要な要素を加えるものであり、まさに上院が8月の議会休会前に法案の取りまとめを進めている時期と重なっています。
この警察組織による支持が注目を集めているのは、暗号資産業界を超えて法案の支持基盤を広げるためです。法案の支持者は、この支持表明が、本文に盛り込まれた監督、コンプライアンス、金融犯罪対策の仕組みが、法執行を担う当局の懸念にも応えていることを示していると主張しています。
最も議論されている点の1つは、いわゆる"セクション 604"で、暗号資産に関わる違法な資金調達への対処を目的とした措置を扱っています。この部分は、市場の発展と監視および規制遵守の要件との均衡を図ろうとしているため、激しい交渉の対象となっています。
この時期は、法案の支持者にとって戦略的だとみなされています。採決期限が近づく中、警察組織に関係する団体の支持は、この法案が暗号資産に関わる違法活動に対して過度に柔軟なルールを提供するという批判を和らげる助けとなっています。
同時に、SECのコミッショナーであるHester Peirceの発言が、審議の進展をめぐる期待を高めました。彼女によれば、CLARITY法が夏季の議会休会開始前に上院本会議で審議されるとの見通しがあります。この発言は前向きなシグナルと受け止められており、SECはこの法案で予定されている規制変更の影響を最も大きく受ける機関の1つだからです。
進展はあるものの、承認はなお上院での最終交渉にかかっています。監督に関連する条項の文言調整は引き続き議論されており、最終承認に必要な支持に影響を与える可能性があります。
この提案が承認されれば、米国の暗号資産市場はより明確な規制の枠組みを得られる可能性があります。アナリストは、より明確なルールが取引所の運営を後押しし、流動性を高め、これまで規制上の位置づけがあいまいな領域で運営されてきた大規模時価総額トークンに対して、より大きな法的安定性を提供する傾向があると評価しています。
立法日程が進む中、NOBLEの支持とSECの発言により、CLARITY法はもはや単なる審議中の提案ではなく、米国議会での承認に向けて、より具体的な条件を整えつつあるとの認識が高まっています。

